治療の仕組み・特徴

わたしたちが大切にしているもの

「早く、しっかり治す」ために、当院は以下の4本柱を大切にするとともに、それぞれが有機的に結びついて、最大限の医療効果を発揮する仕組み作りに力を注いでいます。

①明確な根拠に基づく医療
当院では、入院から退院に至る全プロセスにおいて、複数の職種スタッフが参加するカンファレンス(検討会)で多面的に評価し、医学的根拠に基づいて治療を進めていきます。
②パートナーシップ医療
患者様とご家族、当院スタッフが、患者様の症状と治療方針を理解しあい、互いの役割と責任を分担しあいながら治療を進めます。
③社会復帰プロセスの重視
当院では、いち早く「地域生活支援部」を独自の機能を持つ組織として設置。退院前準備は、治療部門と地域生活支援部が協力して患者様の退院後の生活環境作りを支援しています。
④地域連携の強化
他病院との提携関係の強化をはじめ、保健所、市町村の関係機関や、作業所などとの連携を強化し、地域ぐるみで患者様の治療と社会復帰を支援する仕組みづくりを追求しています。

急性期分野への取り組み

これまで精神科での入院治療は、数カ月から数年と、非常に長期間にわたることが少なくありませんでした。当院での入院治療は1~3ヵ月間で、この間に基本的な集中治療とリハビリテーション、退院前訪問、退院後の連携・調整などを行い、万全の態勢で退院していただきます。


認知症分野への取り組み

当院は早い時期から「物忘れ外来」を開設し、認知症治療に力を入れてきました。その最大のポイントは、加齢による生理的な物忘れなのか、あるいはアルツハイマーや脳の器質的変化による認知症なのかなど、「物忘れ」の原因を、早期に鑑別診断することです。その診断を早く適切に行うことで、進行を遅らせる等、治療の可能性が広がるからです。認知症分野の取り組みは、今後も強化していきます。

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